トミー・ボーリン Tommy Bolin
トミー・ボーリン(Tommy Bolin)(1951~1976)は、わずか25年という短い生涯を駆け抜けた悲運の天才アメリカ人ギタリストです。
17歳でゼファーというバンドでデビューし、その後、いくつかのバンドを渡り歩きました。
1973年に名ジャズ/フュージョン・ドラマーであるビリー・コブハムのソロ・アルバム「スペクトラム :Spectrum)」に参加する事となり、このアルバムでのプレイによって、トミーの評判が徐々に高まって行くことになりました。
翌1974年には自身初のソロ・アルバム「ティーザー:Teaser」を発表します。
、トミー・ボーリンの名を世界に知らしめたのは、1975年にレッド・ツェッペリンと並ぶハードロックの雄、ディープ・パープルに、R・ブラックモアの後任として加入した事でしょう。
ディープ・パープル時代には、アルバム「カム・テイスト・ザ・バンド:Come Taste the Band」を発表しています。
従来のクラシックをベースとしたパープル・サウンドに、ファンクやフュージョン的なアメリカン・グルーヴィー・サウンドを持ち込んだのがトミー・ボーリンです。
音楽的にはサウンドの幅がグッと広がりましたが、当時のパープル・ファンには全く、完璧に、決定的に不評でした。
このアルバムに伴うワールドツアーでは、1975年12月に来日も果たしています。
しかしこの時、既に彼の体はドラッグに蝕まれており、手先の自由が利かず殆どの曲をボトルネック奏法で誤魔化すという散々なライブになってしまいました。
この時の様子は「ラスト・コンサート・イン・ジャパン :Last Concert in Japan<紫の燃焼>」や「ライジス・オーヴァー・ジャパン: Rises Over Japan 」で聴く事ができます。
当然、ファンにも認められる事は微塵も無く、その数ヵ月後にディープ・パープルは解散を発表。
トミー・ボーリンは「パープル解散のA級戦犯」としての汚名を着せられてしまうことになります。
しかしパープル解散後、トミーは復活し、2作目のソロ・アルバムとなる「プライベート・アイズ :Private Eyes」邦題:富墓林(魔性の目)」邦題:富墓林(魔性の目)を発表します。
そしてジェフ・ベックと全米ツアーへ出ることになります。
しかし、そのツアーの真っ最中の1976年12月4日、マイアミのホテルにてドラッグの大量摂取により死亡。享年25歳の若さでした。
使用ギターはフェンダー・ストラト・キャスター、ギブソン・レスポールで、アンプはハイワットのものを使用していました。
透明感のあるシャープでホットなサウンドが特徴で、モダンなフィーリングのカッティングでは、トミー独特のトーンを聴くことができます。
当時不評であったパープル時代の「カム・テイスト・ザ・バンド:Come Taste the Band」ですが、年を追うたびに評価が高まってきています。
リッチーのイメージが強すぎるパープルではありますが、一度リセットして「別のバンド」として聴いてみると、このアルバムの良さに改めて気づくでしょう。
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