トニー・アイオミ / Tony Iommi|ギターの神様たち

トニー・アイオミ Tony Iommi

トニー・アイオミ(Tony Iommi)は、元祖ヘヴィー・メタルバンドといえるであろうブラック・サバス(Black Sabbath)のギタリストです。
なんと2日間で録音されたといわれるデビュー・アルバム「Black Sabbath」(邦題「黒い安息日」)は1970年2月13日の金曜日に発売されました。

雨の降りしきる寒い日に、遠くから響いてくる教会の悲しげな鐘の音・・・。
そんな時、ろうそくの灯りが揺れる地下室から聴こえてくる恐ろしげな呪文。すると突然女の叫び声が~!!キャァァァ~!

そんな中世ヨーロッパの暗黒面を彷彿とさせるイメージと、ダークなメロディ、ヘヴィーなリズムが身の上のブラック・サバス。
トニー・アイオミはそんなブラック・サバスのリード・ギタリストでもあり創始者でもあります。

トニー・アイオミ

トニー・アイオミは、ギブソン・SGをメインギターにしていて、彼のトレード・マークになっています。
指板のポジションマークに十字架をあしらったモデルもあり、徹底したこだわりが感じられますね。

トニー・アイオミのギタープレイの特徴といえるのが、なんといっても「リフ」(リフレインの略。その曲そのものともいえる核の部分。曲の中でしつこいほど繰り返し演奏される)作りの上手さでしょう。
ハードロックやヘヴィーメタルの魅力の一つの「リフ」のカッコ良さは、その曲の生命線ともいえる重要な要素。
「パラノイド」「アイアンマン」「ウォー・ピッグス」「スウィート・リーフ」等のブラック・サバスの代表曲は、この「リフ」が光っているといえます。

もう1つの特徴といえるのは、ドラマチックな曲展開。
静から動に、そしてまた静にと、時には過激なほどに急展開する曲構成は、まるで組曲のようでもあります。
時にヨーロッパ伝統のクラシックっぽく、時にアメリカンなジャズ/ブルース的なアプローチを聴かせる事もあるトニー・アイオミのギタースタイルは、まさに独創性にあふれたものといえるでしょう。

トニー・アイオミは、ギターテクニックそのものについて語られる事は少ないかもしれません。
しかし、どんなに凄いギター・ソロでもその「曲」がつまらなければ全く何の価値もないという事、良い曲、カッコイイ曲があってこそ、良いギター・プレイが冴えるという事を証明してみせたといえます。

トニー・アイオミ率いるブラック・サバスは、メンバーチェンジを繰り返しつつ現在に至り、(2009年現在、ヴォーカルを担当しているのがオリジナルメンバーであるオジー・オズボーンでは無く、ロニー・ジェイムス・ディオの為、バンド名を「ヘヴン・アンド・ヘル」名義に変えています)衰える事なくライブ活動を続けています。

ブラック・サバスの登場後に現れたHR/HMバンドの全てに、ブラック・サバスが、如いてはトニー・アイオミが直接的・間接的に、音楽的にも、イメージ的にも大きな影響を与えたといっても過言では無いでしょう。

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